記事をご覧頂きありがとうございます。
「宇宙よりも遠い場所」を見ましたので感想を記載します。
感想を共有してアニメをより楽しんだり、これから見るアニメの参考になればと思います。
詳細な感想以降はネタバレを含みますので、ご注意ください。
※あくまで個人の感想であり、低評価でも作品自体を批判するつもりはなく、アニメ制作に関わった方達には感謝しています。
それでは、ごゆっくりどうぞ。
ざっくり感想(ネタバレなし)
面白い!、さらに感動します。
とても引き込まれる作品でした。笑いあり、感動ありでバランスも良かったです。
万人におすすめできる作品です!
女子高生達が南極に向かっていく中で各キャラが成長していく姿が描かれています。
困難なことに挑戦している姿は、会社と家の往復をしているだけの生活を送っている自分にはとても輝いて見えました。
1話見た段階でワクワクして、先が気になり結局徹夜で一気に見てしまいました。
そして泣くような作品ではないと思っていましたが、12話の最後で号泣してしまいました。
音楽もとてもよく、挿入歌を入れるタイミングが抜群で心に響きます。
総合評価:
各話の評価は下グラフのとおりです。
・ワクワク
・感動(友情、親子愛)
基本情報
・原作:なし(オリジナルアニメ)
・話数:全13話
・放送期間:2018年1月~3月
・略称:よりもい
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
作品概要
いしづかあつこ[監督]×花田十輝[シリーズ構成・脚本]×MADHOUSE[アニメーション制作]
「ノーゲーム・ノーライフ」チームが贈る
完全新作オリジナルTVアニメーション!大ヒットを記録したアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」シリーズほか、
アーティスティックな作品から極上のエンターテインメントまで、
様々なジャンルでとびきりの才能を発揮するクリエイター
《いしづかあつこ》とTVアニメ「ラブライブ!」シリーズを始め、
オリジナルから原作ものまで、
魔法をかけたかのようなときめきを創り出すストーリーテラー
《花田十輝》のミラクルコンビが贈る
女子高生南極青春グラフィティ!引用:公式サイト
主要キャラ
【玉木マリ】
どこにでもいる平凡な女子高校生(2年生)。
高校生になったら何か青春をしたいと思っていたところに「報瀬」から一緒に南極に行かないかと誘われて一緒に目指すことに。
【小淵沢報瀬】
南極にどうしても行きたい女子高校生(2年生)。
母が南極観測隊員で中学生の頃に行方不明になってしまった。そんな母を探すために南極に行くことを目指して放課後はバイトに明け暮れている。
【三宅日向】
コンビニでバイトをしているフリーター16歳。
高校に通ってはいないが、勉強はしており、模試では希望大学の合格判定でA判定を出すほどであり、高卒認定も取得済である。
南極行きの資金調達のため「マリ」が同じコンビニでバイトすることになり、大学受験まで暇なため一緒に南極を目指すことに。
【白石結月】
子役をしている女子高校生(1年生)。
子役をしていたため、今まで友達ができたことがなかった。番組の企画で南極に行くことが決まっているが、高校生では友達を絶対作りたいと思っているめ、南極には行きたくない。
主題歌
OP・ED
- 「The Girls Are Alright!」
- sayaによるオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲はミト。
- 「ここから、ここから」
- 玉木マリ(水瀬いのり)、小淵沢報瀬(花澤香菜)、三宅日向(井口裕香)、白石結月(早見沙織)によるエンディングテーマ。作詞・作曲はヒゲドライバー、編曲はヒゲドライVAN。
- 「またね」
- sayaによるエンディングテーマ。作詞・作曲・編曲は藤澤慶昌。
挿入歌
スタッフ
- 原作 – よりもい
- 監督 – いしづかあつこ
- 監督補佐 – 木村拓(第3、4、6、9、11、13話)、北川朋哉(第9、13話)
- シリーズ構成・脚本 – 花田十輝
- キャラクターデザイン・総作画監督 – 吉松孝博
- プロップデザイン – 日向正樹
- 美術設定 – 平澤晃弘
- 美術監督 – 山根左帆
- 色彩設定 – 大野春恵
- 撮影監督 – 川下裕樹
- 3D監督 – 日下大輔
- 編集 – 木村佳史子
- 音響監督 – 明田川仁
- 音響効果 – 上野励
- 音楽 – 藤澤慶昌
- 音楽制作 – KADOKAWA
- 音楽プロデューサー – 若林豪
- プロデューサー – 田中翔、吉田勇樹、芦立春貴、長澤秀尚、飯塚彩、尾形光広、金庭こず恵、宇都宮裕人、木村香織
- アニメーションプロデューサー – 中本健二
- アニメーション制作 – MADHOUSE
- 協力 – 文部科学省、国立極地研究所、海上自衛隊、SHIRASE5002(一財)WNI気象文化創造センター[5]、株式会社大原鉄工所、竪谷博(じんから)、小林千穂(日刊スポーツ新聞社)、桐生市立商業高等学校、赤坂泰基
- 製作 – 「宇宙よりも遠い場所」製作委員会
詳細な感想(ネタバレあり)
物語の導入(第1話概要)
高校2年生になった群馬に住む女の子「マリ」。
ふと手帳を見てみると高校生になったらしたい事を書いていた。
手帳を見て、高校2年になっても何もしていないことに気づきいた「マリ」は明日とりあえず東京に行き、あてもない旅に出ることにする。
家族にばれないように制服で家をでて、トイレで普段着へ着替えた。学校へは友達から休みの連絡をしてもらい、準備は万端だった。
制服姿で学校へ向かう人を横目に反対方向の電車に乗ろうとする「マリ」。
しかし、「マリ」は学校にいた。
雨だし、学校をサボるのは悪いし、飛行機落ちるかもしれない、新幹線大爆発するかもしれない。と言い訳をして旅を辞めたのだ。
本心は怖くなってやめたという。
今までの人生もそうだった。
部活に入る時、習い事を始める時、受験に挑戦する時、失敗したら嫌だな。後悔するだろうなと。
そんな話を友達としていたら、すっかり暗くなっていたので帰りの電車に乗ろうとしていた「マリ」。
電車が来たので乗ろうとしていたら、同じ電車に乗ろうと走って通り越していった女の子が封筒を落としていった。
拾って渡そうとしたが、封筒の女の子は電車に乗り、既に発車していた。
封筒の中身を見ると100万円が入っていた。
「マリ」は気が動転していたことから交番には届けずに自分で保管し、次の日学校に持ってきていた。
封筒の女の子が同じ高校の制服を着ていたこと、長髪でいい匂いがしたことを頼りに持ち主を探すことに。
持ち主は意外とあっさり見つかった。
「マリ」の横を通りすぎてトイレに入った女の子がいた。
長髪でいい匂いがしたことから「マリ」もトイレに入っていくと個室の中で「100万….、100万….」とつぶやく声が聞こえた。
女の子「報瀬」に事情を聞くと南極に行くためにバイトをして溜めたお金だという。
南極観測隊員だった母が中学生の時に行方不明になったため、母親を探すために南極に行くという。
この話をすると皆無理だと反対されてきたという「報瀬」。
いくらかかると思ってるんだ。子供に行ける場所じゃないぞ。っと。
何もできない自分と違い、他人の意見に流されずに自分のやりたい事を頑張っている「報瀬」を応援するという「マリ」。
何か手伝うと「マリ」が言ったら一緒に行かないかと誘われた。
「マリ」みたいな人は今までに何人もいた。
しかし、しばらくすると皆いなくなっていく。やっぱり無理だ。友達に反対された。怖くなった。っと言って。
本気なら今度の土曜日に船の下に来るよう誘われて、1枚のチラシを渡された。
チラシの内容は、今度の土曜日に広島で、南極観測船が一般公開されるというものだった。
怖くてやめてしまいたいけど、意味のないことかもしれないけど、今度こそ旅にでる「マリ」。
ここから普通の女子高校生の青春が動き出す。
それにしても最近、現実でワクワクすることしてないな。このアニメ見終えたら何か挑戦してみようかな。
ワクワク
南極にいくまでには数々の困難がありました。
・お金がかかる
・そもそも高校生がいけるような場所じゃない
・船旅の厳しさ
・体力向上
・命の危機がある南極での振舞い、生活………….etc
目標に向かって困難をひとつひとつ乗り越えてゆく姿は心打たれるものがあります。
【資金調達のためバイトを始める】
南極へ行くには飛行機代等のお金が必要なため、お金が必要である。
【南極観測隊員を誘惑】
高校生が南極に行くことはできないため、南極観測隊員に入れてもらうことにより、南極に行くことを目指す。
【誘惑に失敗し、全力で逃げる】
誘惑に失敗し、南極観測隊員に追われたため、何か後ろめたいことがあるわけではないが、「報瀬」が逃げろというので逃げることに。
【番組の企画に自分達も参加できるよう懇願】
番組の企画で女子高校生が南極に行くことを知り、同じ女子高校生である自分達も入れてもらえないか懇願する。
【夏季訓練(ルート工作)】
何も目印がない南極に行った時に迷子にならないように、緯度経度を図れる機械を用いながら、決まられたポイントを通って目的地に到達する訓練を実施。
【海外経由の飛行機】
初めての飛行機、しかも海外で乗り換えをする皆。
そんな中「三宅」がパスポートをなくしてしまった。パスポートの再発行を行うためにチケットの変更を行おうとしたが、1カ月後しか変更ができなかった。「三宅」はパスポートを探して後から追いかけると言っていたが、パスポートが見つかる可能性は低い。「報瀬」は4人で南極に行きたいため、頑張って溜めた100万円を使ってビジネスクラスのチケット(2日後)を取得した。2日後であればパスポートの再発行ができ、南極行の船には間に合う。
【船酔いと戦う皆】
南極大陸周辺は他の大陸など海流を遮る障害物がないため流れが急であり、船が凄く揺れる。そんな中でも体力をつけるために食事をとらなければならない。
また、荒れている海が気になるからと外に出ているシーンがあるがあれはさすがに危ないだろ(笑)
【南極基地の整備】
邪魔な雪を溶かしたり、機械を整備する光景が描かれている。
【夜はブリザードが発生するため、雪上車で耐える】
感動(友情)
「高橋めぐみ」と「玉木マリ」
「高橋めぐみ」は「玉木マリ」の幼稚園児からの親友である。「めぐみ」は、天然な「玉木マリ」に常に頼られていることが多くお姉さん的なポジションでいた。それが自分でも知らない内に自己肯定感を満たしていた。
そんな中、「マリ」が南極に行くことに全力で挑んでおり、自分を頼ることがなくなり、さらに他人と仲良さそうにしていることを面白く思っていなかった。
そんなことを思っていることを「マリ」は気づかずに「報瀬」、「日向」、「結月」との話を楽しそうにしてしまっていた。
そして迎えた南極行の早朝に「めぐみ」は「まり」に絶交を伝えられる。
そこで「めぐみ」は「マリ」が挫折するように色々裏で手をまわしていたことを告白する。
・新宿に行って南極観測隊を誘惑していたことが学校で噂されていたこと
・「報瀬」が大金を持っていることを上級生が知っていたこと
・「マリ」の母親が南極に行くことを事前に知っていたこと
上記全て「めぐみ」のしわさだったのだ。
「めぐみ」は気づいてしまった。どこかドジで何もできない「マリ」を見下していた自分に。頼られることで自分を満たしていたこと。このポジションを崩さないように「マリ」の足を引っ張っていたこと。
「マリ」が何もできないのは自分のせいだと思った。このままでは「マリ」のためにならないし、自分も成長できないと感じて絶交を伝えたのだ。
本心を「マリ」に伝えている内に涙がこぼれていた。
それを聞いた「マリ」は涙ながらに一緒に南極に行こうと「めぐみ」を誘った。
自分が変わるきっかけになった南極に「めぐみ」も行くことで同じように変われると思っての行動だろうか。
しかし、「めぐみ」は断った。やっと「マリ」のいない世界で行動することに勇気を出して踏み出したところなのに、また「マリ」と一緒に行動していてはダメだという。
そして再度別れを告げて去っていく「めぐみ」。
「マリ」はそんな言葉を聞いても絶交したくないため、後ろから抱きつき耳元でささやいた。
マリ:「絶交無効」
こうやって二人とも人間として成長してくのであった。
「白石結月」と「玉木マリ」、「小淵沢報瀬」、「三宅日向」
子役を3歳からやっていることもあり、今まで友達ができたことがなかった。友達ができそうになっても芸能人のため一緒に写真に写ることすらできない結月では距離を詰めるのは難しかった。遊びに誘われても仕事があり断ることも多い結月には友達ができなかった。
そんなこともあり、「結月」は皆と友達になろうと言われていないことから友達になっているか不安でいた。
そんな不安をこじらせて友達契約書にサインするようにお願いしてしてしまう。
そんなお願いをされて「マリ」は泣いてしまう。
「マリ」は「結月」のことをとっくに親友だと思っていたのに「結月」は自分のことを友達だと思ってくれていないこと、そんな気持ちを抱えていることに気づいてあげれなかったこと等様々な気持ちが込み上げてきて泣きながら抱き合った。
「マリ」がなぜ泣いていたのかわからなかった「結月」だったが、翌日「報瀬」と「三宅」に説明されて少し悪いことをしてしまったと思いLINEで謝罪するも返事がないことから怒っているのではないかと不安になっていた。
そんな時「マリ」と「めぐみ」のLINEのやりとりを見せられた。
そのやり取りには南極行の出来事の報告がされているが、「めぐみ」からの返事はそっけなかったり、返信すらないものもあった。しかし、これは仲が悪いわけではなく、返事が早い、遅い、そもそも無いことがあるが、既読はつく。そんなことを見ていると友達だからこそわかることがある。学校に行っていて見れなかったのかな。寝てたのかな。返事するのを迷ったのかな。
言葉では言い表せないが、そんなことができてしまう、わかってしまうのが友達なんだと説明される。
それを聞いた「結月」が翌日「マリ」に対して少し崩した文章でLINEでお礼を言っていた。
他人にしたら失礼だが、友達だからこそやり取りできる少し崩した文章のお礼には「結月」が友達とは何なのかを少し理解したことが伺えた。
それにしてもこの表現が難しい何とも言えない状況をLINEの”ね”で表現しているのには感動した。
「三宅日向」と「玉木マリ」、「小淵沢報瀬」、「白石結月」
番組の企画により、南極の状況を中継する時が迫ってきていた。
そこで中継テストをやることになっていたが、その中継テストには「三宅」の友達を名乗る人が来ていることを聞く「三宅」。
現れた自称友達の人達が写るとカメラを手で覆い、足がつったと見え見えの嘘を言ってその場を離れる「三宅」。
不信に思った「報瀬」が「三宅」の様子を見に行くと雪に対して怒鳴り散らかして明らかに先ほどの友達が原因でイライラしていることが伺えた。
あまりの光景に声をかけられなかった「報瀬」だったが、基地のノートPCに「三宅」充てにメールが来ていることを知り、「三宅」を心配しているからこそ状況を知りたくなり、覗いてします。
そんな時「三宅」が部屋に入ってきてメールを見たのかと問われた。「報瀬」はまだ全文を読んでいるわけではなかったが、外で怒鳴っていたことを見ていたことを告白し、心配だと伝えた。
そこで、しかたなく「三宅」は高校で陸上部だった時のことを話し始めた。
1年生ながら3年生の先輩より足が速く、本気を出したら先輩が試合に出られなくなってしまうため、手を抜こうとしていたところ、手を抜く方が失礼だから全力を出すべきだと同期に言われた。
その言葉とおりに全力を出し、見事選手に選ばれた「三宅」だったが先輩達は激怒していた。
先輩達が同期に注意しなかったのかと聞いていた時に同期は平然と自分達は注意したと言っているのを聞いてしまった。
さらに、同期は自分達が悪者にならないために、「三宅」が悪者の噂を学校に言いふらして、それが嫌になり「三宅」は学校を辞めていた。
にもかかわらず友達を名乗って、南極中継にきた同期に怒っていたのだという。
「三宅」の昔話を聞いて少しテンションが下がってしまった皆。
そんな皆の姿を見て自分はもう大丈夫だから忘れてくれという。そんな姿を見ると「三宅」が悪い気持ちになるという。
その言葉を聞いて普段通りにふるまうことにした皆。
しかし、「報瀬」だけはずっと「三宅」を心配していた。
タイミングを見計らい二人きりになって、再度心配の言葉をかけた。
そんな「報瀬」の言葉を聞いて、手袋を取るようにお願いする。
余計なことばかり言ってうるさいから手だけ貸せという。
そして手袋を取った手を頬に当て感謝の言葉を継げる。
三宅:「ありがとう、ごめんな、たぶん私まだ怖いんだよ…….怖いんだよ。」
そして抱き合い再度感謝する。
三宅:「連れてきてくれて、ありがとう。」
そして迎えた南極中継当日
「三宅」は迷っていた。同期を許そうかどうかを。許したら楽になるなら許してしまおうか。
だが、許して同期達がホッと安堵する姿を見たら嫌だと「三宅」は「報瀬」に吐露する。
その言葉を聞いて「報瀬」が動く。
報瀬:
「始める前に少しだけいいですか。
悪いけど三宅日向にもうかかわらないでもらえませんか。
あなた達は日向が学校辞めて、つらくて、苦しくて、あなた達
のことを恨んでいると思っていたかもしれない。毎日部活のこ
とを思い出して泣いていると思っていたかもしれない。け
ど……けど……」
マリ:
「けど、そんなことないから。日向ちゃんは今私達と最高に楽し
くて超充実した、そこにいたら絶対できないような旅をしてい
るの!」
報瀬:
「日向はもうとっくに前を向いて、とっくに歩き出しているか
ら。私達と一緒に踏み出しているから。
私は日向と違って性格悪いからはっきり言う
あなた達はそのままモヤモヤした気持ちを引きづっていきてい
きなよ。人を傷つけて苦しめたんだよ。そのくらい抱えて生き
ていきなよ。それが人を傷つけた代償だよ!私の友達を傷つけた代償だよ!」
この言葉を聞いて嬉しくなって泣いてしまう「三宅」。
感動(親子愛)
古淵沢は母親を探すために南極に行くことを目標にし、がむしゃらに頑張ってきた。
そして南極に来ることに成功し、母親が活動していた場所に行く時がやってきたが、「報瀬」は行くことを躊躇していた。
それは南極にきたら泣くと思っていたが、実際はあまり感情が動くことはなかった。景色をみたら感動するかと思っていたが、写真と同じだとしか思わなかった。
もし母親が消息を絶った場所に行っても何も見つけられず、何も感じなかったらもう先はない。母親に対するモヤモヤが晴れることが一生ないことになる。それが怖くて躊躇しているのだ。
その夜、自分がバイトをして溜めた100万円を1枚1枚床に並べていく。「引っ越し、交通量調査、清掃、工場、レジ、配達……..」並べながら今まで南極を目指してきたことを振り返った。
翌朝、母親が消息が立った場所に行くことを決めていた。
昼の間に雪上車で移動し、夜はブリザードのため動かずに休む。それを繰り返して到着した。母親が活動していた地点、小淵沢天文台を作る予定地に。
星を観測する施設を作る予定らしい。
この地点に来たことで「報瀬」は満足していたが、他の皆は違った。何か「報瀬」の母親がいたことがわかる物がないか探し回った。
そして、見つけた。霜まみれになっている親子の写真が貼られたノートPC。
電源を入れて中身を確認しようとする「報瀬」だったが、パスワードがかかっている。
母親の誕生日を入れてもあかなかった。まさかと思いながらも自分の誕生日(1101)を入力することでロックが解除された。
そしてメールの送受信をすると自分が母親充てに送ったメールがどんどん受信されていく。
どんどん増えていくメールを見て今までのことは現実だったんだ。母親は本当に死んでしまったんだということを実感して、今まで南極に来て一度も泣かなかった「報瀬」が号泣する。
まとめ
とても面白かったです。
万人におすすめできる良い作品です。
自分は、三宅推しですね。なんだか話がリアルなのと性格の良さが最高です。後は声優さんがめちゃくちゃキャラにハマってて最高です。
凄くいい作品なんですけど自分の中で納得できないところが2点あります。
①「報瀬」の誕生日を物語の中で伏線を張るべきだったのでは?
ノートPCのパスワードになる大事な数字になっていますが、作品を見ているだけではこの数字は一切出てきませんでした。描写を見れば何となくわかりましたが、そこは確証が欲しかったですね。
②メール未読数まで1101にする必要はなかったのでは?
メール未読数まで誕生日の数字にするのはリアリティにかけるというか、(まあ元々リアルとは違いますが)無意味だったと思いました。
とても良い作品だったので、少しの違和感が気になってしまい書いてしまいました。すみません。
全体を通しては本当に素晴らしいので是非見てください!
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