記事をご覧頂きありがとうございます。
「時光代理人 -LINK CLICK-」を見ましたので感想を記載します。
感想を共有してアニメをより楽しんだり、これから見るアニメの参考になればと思います。
詳細な感想以降はネタバレを含みますので、ご注意ください。
※あくまで個人の感想であり、低評価でも作品自体を批判するつもりはなく、アニメ制作に関わった方達には感謝しています。
それでは、ごゆっくりどうぞ。
ざっくり感想(ネタバレなし)
とても面白かったです。推理するのが好きな人におすすめです。
今までにない設定で面白かったです。
「写真の世界に入りその中で撮影者として行動することができる能力」をもつトキ、
「写真の撮影後12時間内の出来事を把握できる能力」をもつヒカル、
互いに協力し合って、様々な人達の依頼をこなしていく物語です。
初めは、それぞれの依頼毎に話が終わっていく形だと思って見ていましたが、8話辺りから過去にこなした依頼が話に関わってきて物語が大きく動きます。
そして最終回でさらに驚きの展開が待っており驚愕しました。また、今まで描かれた何気ない依頼も様々な伏線になっていることが明かされていきます。
後半になるにつれて盛り上がっていきますが、初めの方は少し退屈に感じるところもあったため、総合評価は4といった感じでしょうか。
前半で切らずに最後まで見ることをおすすめします。
総合評価:
各話の評価は下グラフのとおりです。
・まさかの展開に驚き
・今までにない設定
基本情報
・原作:中国のwebアニメ
・話数:全12話
・放送期間:2022年1月~3月
・略称:特になし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
作品概要
2021年4月よりbilibili動画にて配信されたオリジナルアニメーション「時光代理人 -LINK CLICK-」。
サスペンス、SFの要素に涙を誘う人間ドラマを融合させた本作は公開後瞬く間に人気を集め、世界規模のアニメ・マンガコミュニティ「MyAnimeList」では、勢いに乗る中国アニメの中でも最高位を記録。
bilibili動画では9.8点という圧倒的高評価を獲得し、配信開始わずか4か月で総再生回数1.6億回を突破した。監督・脚本は「詩季織々」、「天官賜福」など世界的な注目を集める李豪凌(リ・ハオリン)が務め、キャラクターデザイン原案を韓国の人気イラストレーター・INPLICKが担当。
さらには美術監督の丹治匠(「秒速5センチメートル」「君の名は。」)や、コミックス・ウェーブ・フィルム所属の音楽・天門(「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」)ら実力派スタッフも集結し、アニメーションの新境地を切り開いた。引用:公式サイト
主要キャラ
主題歌
日本版オープニングテーマ
「Dive Back In Time」 bicaso feat. Gen Kakon(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
歌唱:Gen Kakon
作詞・作曲:魚麦扣
編曲:Carlos K.
原曲歌唱・編曲:白鯊JAWS日本版エンディングテーマ
「OverThink」 bicaso feat. EAERAN(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
歌唱:EAERAN
作詞・作曲:飯卡
日本語訳詞:SHiNNOSUKE (ROOKiEZ is PUNK’D, SINOBROWN)、EAERAN
編曲:Carlos K.
スタッフ
- 監督・脚本 – 李豪凌
- キャラクターデザイン原案 – INPLICK
- キャラクターデザイン – LAN、黄思萌、熊丹
- 演出・総作画監督 – LAN
- 美術監督 – 丹治匠、朝見知弥
- 撮影監督 – 山条裕香
- 音楽 – 天門、yuma yamaguchi、av4ln
- アニメーション制作 – 瀾映画
- 日本版製作 – ソニー・ミュージックソリューションズ、アニプレックス
詳細な感想(ネタバレあり)
あらすじ
繁華街の一角に佇む写真館「時光写真館」。その写真館を経営するのはトキ(程小時)とヒカル(陸光)という二人の男性青年。
この二人は写真を介して過去の時間の出来事を把握・干渉する能力を持ち、トキは「写真の撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入りその中で行動することができる能力」、ヒカルは「その写真の撮影後12時間内の出来事を把握できる能力」を用い、互いの能力を利用して情報を互いに伝達・補完しあいながら調査に当たる。元々超能力を有したヒカルに偶然トキが出会ったことで自身の能力が開花、以降写真館を軸に、トキの幼馴染にあたるリン(喬苓)を通し、過去を引きずるクライアントからの依頼を解決していた。
トキは、ヒカルの提示する「過去を問うな、未来を聞くな」という二つの条件と『絶対に過去の改変をしてはならない』というルールの元、依頼を成し遂げていくが、正義感が強いトキはつい過去に干渉し、少しずつ未来を変えてしまう。
【主な設定】
写真館を経営している、トキ、ヒカル、リン。
リンは写真にまつわる様々な依頼を取ってくる。
トキとヒカルが特殊な能力を有しており依頼をこなしていく。
トキは「写真の世界に入りその中で撮影者として行動することができる能力」
ヒカルは「写真の撮影後12時間内の出来事を把握できる能力」をもっている。
トキは手をたたくことをトリガーに写真にダイブし、写真の撮影者として写真が撮られた時点の過去で行動することができます。
そして写真にダイブする際に手をたたくのを自分ではなく、ヒカルと手をタッチして写真にダイブすることにより写真の中でもヒカルと会話することができる。
ヒカルは写真の撮影後12時間の出来事を把握しているため、トキが依頼遂行できるように最適に指示をだすことができる。
過去にダイブする際は下記3つのルールをヒカルが決めている。
【写真にダイブする際のルール】
①タイムリミットは12時間
→ヒカルが把握しているのは12時間以内の出来事のため
②ヒカルの指示を遵守し、絶対に何も改変しないこと
→過去で本来と違う行動をとってしまうと未来がどう変わってしまうかわからないため。
(ただし、人が死んでしまうことは変えられない。)
③過去を問うな、未来を聞くな
→これを聞いてしまうと、トキがヒカルの指示を聞かない場合がででくるため。
(残酷な結果が待っているとしても過去を変えてしまってはいけないためヒカルはトキに残酷な結果が変わらないように指示する)
まさかの展開
短編集の作品かと思って見ていたら、過去の依頼とつながりが出てきてまさかの展開に。これは本当に驚きました。
【警察に写真に入り込む能力がばれる】
トキは本来写真の中にダイブすると写真撮影者を乗っ取って行動することになる。しかし、監視カメラ等の無人で撮影された写真に対してダイブした場合は現在のトキの姿のまま過去の世界にダイブすることができる。
ある依頼遂行のため、監視カメラから過去の世界にダイブしたトキ。連続殺人事件の犯人を追っている警察が過去の映像を調べていた時に現在の姿のトキが映っていることに気づいた。そこで、トキが過去の世界(写真の世界)にダイブできることを確信し、事件捜査の協力を頼まれることになる。
【殺害者の一人はトキが過去にダイブした人物】
依頼内容を確認するため、事件の資料をヒカルが確認したところ、過去にトキがダイブしたことがある人物が被害者にいることを知る。
ヒカルはトキがショックを受けると思い、資料をトキには見せづに依頼を断った。
【友達の携帯から不可解な電話を受ける】
リンが友達(シャンシャン)の電話から変声器を使用した男から不可解な電話を受け取る。このことからヒカルは友達が殺人犯に狙われている可能性を感じて一度断った警察への依頼に協力することにする。しかし、トキには知らせたくないため単独で警察の元に向かった。
警察から犯人が写った写真を見せてもらい、写真内の出来事を探るヒカル。犯人の車のナンバーを警察へ伝えて、さらに調べているとトキの姿が見えた。写真内にトキがダイブしていたのだ。実は警察がこの写真を全国ネットに掲載していたのだ。
警察はヒカルから教えてもらった車の持ち主(リューミン)を事情調査することに。
【トキが単独で写真にダイブ】
トキもシャンシャンを救うために殺人犯の情報を探ろうとネットにさらされている画像(監視カメラに映った犯人の画像)から過去にダイブして犯人の手がかりをつかもうとする。
犯人らしき男が誰かと車に乗り込むところを見たトキは、トランクに忍び込んで情報を探ることに。
トランク内で社内の会話を聞いていると自分がダイブしたことのある人物「エマ」が乗っていることを知る。
エマは田舎の両親に会うためにタクシーで移動しようとしていたが、タクシーがつかまらずに途方に暮れていたところを、会社の専務に出会い、車で送ってくれるというため一緒に車に乗っていた。
トキはエマにダイブした時のことを思い出していた。エマにダイブした時にエマの感情に触れた。そして、エマが両親に会いたがっているが、迷惑をかけまいと連絡をせづに我慢していることを察して、両親に対して会いたいことをlineで連絡していた。
トキがlineを送ったことにより、エマの行動が変わり、殺人犯と出会ってしまっていた。エマが殺されたのは自分が原因である可能性を知る。
トキは、エマが犯人に首を絞められていることをただ聞いていることしかできなかった。助けに行こうとも思ったが、また自分の行動のせいで残酷な結果になってしまうかもしれないことから何もせづに元の世界に帰った。
【殺人犯は半身不随?】
警察がリューミンを事情聴取しようとすると半身不随であることがわかり、エマの死亡推定時刻には事故の手術を受けているアリバイもあった。
そしてエマが死亡前に一人で歩いている姿が監視カメラに撮影されていた。
【シャンシャンの写真にダイブする】
トキとヒカルは犯人を特定するため、シャンシャンの写真にダイブすることに。シャンシャンの携帯からリンへ電話をかけてきていたことから、シャンシャンを襲っていることは確実である。よって、シャンシャンにダイブして犯人と接触することに。
ヒカルによって写真内の出来事を把握しているシャンシャンにダイブしたトキは犯人の襲撃を阻止することに成功する。
そしてゲームをしようと提案する。明日朝10時にヒントを送るからそのヒントを頼りに会いに来いと。通報をしないかわりにシャンシャンの身の安全を保障することを約束する。快楽殺人犯であれば乗ってくると想定していた。そして、犯人は提案に乗ってきた。
そしてトキは現実世界に戻る。
【現実世界】
現実世界ではトキの提案通りに朝10時にヒントとして店の外観の写真を犯人に送信した。ヒントを頼りに店を特定し、店内に侵入してきた犯人。そして犯人を写真館の一室に誘導し、閉じ込めることに成功する。そしてヒカルは警察に通報した。
そしてその部屋に写真へダイブしていたトキが現実世界に戻ってきて犯人と密室で二人きりになることに成功する。
そしてこの部屋にはネットに拡散されていた被害者達の写真がたくさん張られていた。トキは犯人を挑発し殴る。犯人が反撃しようとしたら写真の世界に逃げ込む。戻ってきたら殴って挑発する。反撃されそうになったら写真にダイブする。を繰り返して一方的に殴っていく。
そして犯人の面を剥ぐとリューミンであることが発覚。
トキの挑発にのって、リューミンは犯人である言動をとったところで警察を突入させてリューミンを逮捕した。
シャンシャンは無事リューミンの別荘の車庫で保護された。
【リューミン逮捕後の事情聴取】
リューミンを逮捕した警察は事情聴取を始める。事情聴取によると自分はやっていない。何も覚えていないという。そして仲間がやったと言っている。
仲間がいるなら知っていること全て話すように問い詰める警察。リューミンによるとエマのことは覚えているという。エマの首を絞めていたらトランクから声が聞こえたため、首を絞めるのを辞めてトランクを確認したが誰もいなかった。(これはトキが現実世界に戻る時に葛藤から奇声を発生していたためである。)
目撃者がいるのかとビビッて少し冷静になったリューミンはエマを病院に連れて行こうと車を走らせた。しかし、運転中にエマは目を覚ましてリューミンに車から降ろすようにすがった。ハンドル操作ができなくなったリューミンは事故を起こして半身不随になったという。
【エマが死んだ理由は?】
エマが死んだ時はリューミンは手術を受けているアリバイがあるため、どうやって死んだかが不明のままだった。
トキは警察からエマが死んでしまう直前の画像(監視カメラ)を入手した。
画像をヒカルが確認したがエマの姿は物陰の方に歩いていき見えなくなったため死因を特定することはできなかった。
トキは人が死んでしまった過去を変えることができないことをヒカルから聞いていたが、死因特定のため、あわよくば助けるために写真にダイブすることに。
エマはリューミンの発言通り首を絞められていたが生きており、リューミンに車から降ろすようにすがったため、事故を起こしていた。
リューミンは大怪我を負っていたが、エマは歩くことはできた。
しかし、エマは会社をクビになったこと。田舎から夢みて都会にきてセクハラにあったこと、会社の不正に知らずのうちに手伝わされており今後の仕事を探すのも大変なこと、今も聞き覚えのない理由で襲われたことで人生に絶望していた。
そこでエマは飛び降りようとしていた。
そこにトキが現れてエマを説得する。今まで様々な人にダイブして依頼をこなしてきた経験を元にもう一度頑張ってみようとエマを励ましていく。そしてエマが飛び降りやめようとする。
死ぬ過去が変わろうとしていることに驚きを隠せないヒカルであった。
しかし、エマの様子が急にかわる。口調が殺人犯と同じになっていた。そして飛び降りてしまう。
この様子を見ていたヒカルはリューミンも乗り移られていたことに気づいたその時、リンにナイフで刺されてしまう。
エマを助けられずに現実世界に戻ってきたトキは、リンがヒカルを刺している現場に遭遇し、リン(殺人犯)からまたゲームをしようと提案される。
様々な伏線
リューミンが誰かに乗っ取られている可能性を示唆する伏線が今までの依頼遂行の物語の中に隠されていました。
視力
トキが視力が低い人にダイブした時にメガネがあわないことがありました。
身体能力はダイブした人のものではなく、本人の身体能力のままになることが伺えます。
リューミンが半身不随でも誰かが乗り移れば歩けることの示唆になります。
運動神経、力
トキが子供にダイブした時に大人を吹っ飛ばす腕力を発揮していました。これも身体能力はダイブした人のものではなく、本人の身体能力のままになることが伺えます。
リューミンが半身不随でも誰かが乗り移れば歩けることの示唆になります。
犯人の言動、目の色
犯人がトキに追い詰められた際には絶望的状況にもかかわらず余裕な素振りをみせていました。
また下記のような発言もしています。
「やっと見つけたぞ本当の友達を」
→写真を通して誰かにダイブできるトキを見つけて自分と同じような能力を持っているやつをみつけた。
「誰も俺を捕まえられない」
→乗り移った奴で犯罪を起こすため、現況である自分を特定するのは不可能。
「俺たちはまたきっと会う。その時はもうイカサマはなしだぜ。」
→またトキに会いに来て、ゲームをする予定である。
また、リューミンの眼が赤くなっている時と黒い時が分けて描かれています。
配信サイト
2023/8/12時点では上記サイトにて配信されていることを確認。
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まとめ
とても面白かったです。
推理するのが好きな人おすすめです。
原作の中国版では続きはもう放送されており、日本語版の2期の制作もあると思いますので、まだ見ていない人は是非見てください。(2期あるよね…..。)
続きがマジできになります。前半部分が少し退屈かもしれませんが、途中でやめずに是非最後まで見てください。